アブストラクト（40巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 新しい抗血栓性補助循環回路を用いたV-Aバイパスからの1離脱例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 川人宏次, 井野隆史, 井手博文, 安達秀雄, 水原章浩, 山口敦司 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 自治医科大学大宮医療センター心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1110-1115 |
| Year/Month ： | 1992 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 補助循環時の全身的なヘパリン投与量の削減を目的に新たに開発された, 含フッ素・アクリル・スチレン・ウレタン・シリコングラフト共重合体を抗血栓材料としてはじめてV-Aバイパスに臨床応用した. 症例は67歳, 女性. 冠動脈バイパス術後の右心不全, LOS, ショックに対し回路内面を本材料でコーティングした酸素化装置のないV-Aバイパスを装着し, 最高1.0L/minの循環補助を行い, 25時間後に離脱した. その間, 出血傾向や血栓症等の合併症はなく安定した循環を維持できた. 離脱後, 回路内面を肉眼的, 電顕的に観察したが血栓形成はなかった. 現在, 抗血栓材料の開発, 臨床応用が多方面から進められているが, それらの1つとして本材料の使用経験を報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 抗血栓性, 補助循環, V-Aバイパス |
