アブストラクト(40巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 後縦隔原発脂肪肉腫の1切除例
Subtitle : 症例
Authors : 田中文啓, 北野司久, 辰巳明利, 黄政龍, 長澤みゆき
Authors(kana) :
Organization : 天理よろづ相談所病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 7
Page : 1125-1130
Year/Month : 1992 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 脂肪肉腫は代表的な軟部組織肉腫であるが, 縦隔に発生することはまれであって, 全縦隔腫瘍の0.13%~0.75%を占めるにすぎない. 今回われわれは縦隔原発脂肪肉腫の1切除例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 症例は胸部異常陰影の精査目的で当院を受診した74歳の男性で, 胸部CT及びMRで右後縦隔の脂肪性の腫瘍を疑って手術を施行した. 腫瘍は黄色充実性で, 大きさ15×12×5cm, 重さ350gであり, 病理組織学的にwell-differentiated typeの脂肪肉腫と診断した. MRは腫瘍の質的診断においてはCTより優れた点はなかったが, 腫瘍の広がりの把握には極めて有用であった. 術後経過は良好で, 術後6ヵ月を経過した現在, 再発の兆候なく元気に外来通院中である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔腫瘍, 脂肪肉腫, CT, MR
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