アブストラクト(40巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 潰瘍性大腸炎を合併した高安病による胸部大動脈瘤の1手術治験例
Subtitle : 症例
Authors : 吉田洋, 友國隆, 田村謙二, 渡瀬啓*, 松若良介**, 松田暉**
Authors(kana) :
Organization : 大手前病院心臓外科, *大手前病院内科, **大阪大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 7
Page : 1135-1139
Year/Month : 1992 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 潰瘍性大腸炎を合併した高安病による上行・弓部大動脈瘤に対しステロイドにて炎症を鎮静化させた後, 人工血管置換術を行った. 本症例は潰瘍性大腸炎と高安病の合併したautoimmune overlapping syndromeと考えられるまれな症例である. また, 横川吸虫の寄生や遺伝素因を示唆するHLA-Bw52が認められ病因論的にも興味深い. ステロイドの投与のもとでの病変の進行については今後更に検討を要する. 術後の拡張性病変の進行を考慮し, 遠位側でelephant trunk typeの吻合を行ったが, 現在まで炎症の再燃や拡張性病変の進行は認めず良好に経過している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 高安病, 潰瘍性大腸炎, 胸部大動脈瘤
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