| Title ： |
僧帽弁閉鎖不全症に合併した僧帽弁弁膜瘤の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
八百英樹, 宮本巍, 村田紘崇, 前田信証, 向井資正, 和田虎三 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
兵庫医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1148-1152 |
| Year/Month ： |
1992 / 7 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は, 62歳の女性で呼吸困難を主訴に来院した. 胸部X線写真にて肺水腫像, 右胸水の貯溜がみられ, 心エコー検査にて僧帽弁前尖の嚢状の異常像及び後尖の腱索断裂を認めた. 心不全の治療後に僧帽弁置換術を施行した. 手術所見では, 僧帽弁前尖の弁腹の中心部に穿孔を有する直径約10mmの弁膜瘤がみられ, 後尖のantero-lateral scallopの腱索が2本断裂していた. 僧帽弁をBjork-Shiley31mm人工弁にて置換した. 術後経過は順調で第28病日に軽快退院した. 摘出した僧帽弁弁膜瘤の病理組織学的検査では, 粘液変性の所見が認められた. 本症の発生原因としては, 粘液変性が弁膜に脆弱な部分を生じ左心室圧によりこの部位が瘤化し, 最も弱い箇所に穿孔が起こったものと思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
僧帽弁弁膜瘤, 粘液変性, 僧帽弁閉鎖不全症, 僧帽弁腱索断裂, 僧帽弁置換術 |
