アブストラクト(40巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 大動脈弁輪部膿瘍に対する手術―馬心膜を用いた人工弁付き導管の応用
Subtitle : 症例
Authors : 田中稔, 竹内栄二, 渡辺孝, 玉木修治, 柵木隆志, 阿部稔雄
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大学医学部胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 7
Page : 1153-1156
Year/Month : 1992 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈弁置換術後に大動脈弁輪部膿瘍を形成し, 左室と大動脈の連続性を失った人工弁感染症例に対し, 初めての試みとして馬心膜(Xenomedica(R))の人工弁付き導管を作成して使用し, 感染活動期に手術を行い, 左室流出路から上行大動脈までを再建した. 膿瘍腔内に存在した右冠動脈口は閉鎖し, 右冠動脈と導管との間に大伏在静脈グラフトによるバイパスをおき, 良好な結果を得た. 大動脈弁輪部に膿瘍を形成する感染性心内膜炎(以下IE)の手術は, 感染巣の掻爬により左室と大動脈の連続性がなくなり, この欠損部の補填材料として通常の人工血管を使用すると, 縫合が困難で出血の原因となることがある. われわれは同様の症例に, 馬心膜(Xenomedica(R))の人工弁付き導管を作成して手術に使用したので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 大動脈弁輪部膿瘍, 感染性心内膜炎, 馬心膜導管
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