アブストラクト(40巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 手術後に著しい症状の改善がみられた肺性肥厚性骨関節症を伴う肺腺癌の1例
Subtitle : 症例
Authors : 福本仁志, 西本孝, 森田大*
Authors(kana) :
Organization : 大阪府三島救命救急センター胸部外科, *大阪府三島救命救急センター内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 7
Page : 1161-1165
Year/Month : 1992 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺性肥厚性骨関節症(Marie-Bamberger症候群)で発見された肺腺癌の1例を経験し, 手術にて肺癌を切除することによって著明な臨床症状の改善をみた. 症例は58歳, 女性. 約2年前から四肢の腫脹, 関節痛, バチ状指が出現, 最近の胸部単純X線写真にて右上肺野に腫瘍陰影を認めたために精査の目的で当センターに紹介され入院した. 単純X線写真, 骨シンチでは四肢長管骨の骨膜の著明な肥厚を認めた. 気管支鏡検査では右B2aの閉塞を認めたが細胞診は陰性であった. しかし, 腫瘍マーカー(CEA, IAP)は高値を示しており肺癌を疑って手術を行った. 術中迅速病理検査では肺腺癌と診断されたために右上葉切除を行った. 手術翌日には四肢の腫脹と関節痛は著明に改善し, 術後3週間で退院した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺性肥厚性骨関節症, Marie-Bamberger症候群, 肺腺癌, 腫瘍随伴症候群
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