Title : |
Cryoablationと植込み型除細動器による治療を行った特発性心室頻拍, 心室細動の1例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
新田隆, 田中茂夫, 井村肇, 寺田功一, 池下正敏, 庄司佑 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
日本医科大学胸部外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
40 |
Number : |
8 |
Page : |
1279-1284 |
Year/Month : |
1992 / 8 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は16歳, 女性. 心室細動を合併した薬物治療抵抗性の心室頻拍に対し, 頻拍起源に対するcryoablationと植込み型除細動器(ICD)の植込みを行った. 術前の諸検査及び術中所見で器質的心疾患は認められず特発性心室頻拍と診断した. 術前及び術中の電気生理学的検査により右室漏斗部中隔に心室頻拍起源が証明され, 経肺動脈的にcryoablationを行った. これにより心室頻拍は消失したが, 心室細動の既往があることから同時にICDを植込んだ. 術後, 心室頻拍も心室細助も出現せず, いずれも頻拍起源に対するcryoablationにより根治された可能性が考えられた. 右室流出路起源の心室頻拍(VT)には進行性で予後不良の不整脈源性右室異形成と器質的心疾患が認められず比較的予後良好な特発性VTがある. 右室流出路起源の特発性VTは一般的には非投薬下あるいはCa拮抗剤, β遮断剤の投与にて経過観察される場合が多く1)2), 突然死の報告3)もまれである. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
特発性心室頻拍, 心室細動, cryoablation, 植込み型除細動器 |