| Title ： |
Blalock-Taussig術後の遠隔成績 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
芳村直樹**, 山口眞弘, 大橋秀隆, 今井雅尚, 大嶋義博, 植松正久**, 三戸壽*, 鄭輝男*, 橘秀夫***, 細川裕平**** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
兵庫県立こども病院心臓胸部外科, *兵庫県立こども病院循環器科, **神戸大学医学部第2外科, ***国立加古川病院外科, ****沖縄県立那覇病院循環器外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1661-1667 |
| Year/Month ： |
1992 / 9 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
1980年1月から1990年12月までのclassical Blalock-Taussig（以下B-T）手術症例136例の手術成績並びに遠隔成績を検討した. 手術時年齢は4日～12歳10ヵ月（平均1歳1ヵ月）で, その内訳は新生児12, 乳児73, 幼児51例であった. 手術死亡は1例（0.7％）であった. 39例に対し, 2年～8年10ヵ月（平均4年8ヵ月）後に根治術が施行され3例が死亡した. 経過中25例に対し, 6ヵ月～6年5ヵ月（平均2年5ヵ月）後に計27回の短絡手術が追加された. 短絡手術追加後に根治術が施行されたのは6例であり1例が死亡した. 初回手術後1ヵ月～4年10ヵ月（平均1年6ヵ月）後に非心臓死3例を含む15例が遠隔死した. 耐術例135例の遠隔成績をKaplan-Meier法にて評価したところ, 術後1年で91.0％, 3年で76.4％の症例において良好なpalliationが得られた. 新生児12例の手術時日齢は4～26（平均13）日で, 体重は2.6～4.4（平均3.1）kgであったが, 手術死亡例はなかった. 5例に対し, 30日～5年1ヵ月（平均1年8ヵ月）後に短絡手術が追加された. 2例に根治術が施行され, 1例が死亡した. 術後6ヵ月と2年5ヵ月時に2例が遠隔死した. 上記以外の6例が初回B-T手術のみで11ヵ月～9年3ヵ月（平均3年3ヵ月）後の現在, 良好なpalliationにて経過している. 遠隔期の心血管造影検査にて, 71例中35例（49.3％）に50％以上の吻合部狭窄が認められた. しかし, 吻合部狭窄は鎖骨下動脈と吻合部との成長の程度の違いによる相対的なものであり, 吻合部が成長すればB-T手術の遠隔成績は更に向上するものと思われた. 吻合部の成長に関し, PDSの使用は有効であると思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Blalock-Taussig手術, 新生児期手術, 吻合部狭窄, 吸収性縫合糸 |
