アブストラクト（40巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 緊急冠血行再建及び左室瘤切除術後, 右心補助＋IABPを行った急性右室梗塞の1例―右心補助の適応及び適性補助流量についての考察― |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 福地貴彦*, 大川育秀, 小池茂文, 久保清景, 村瀬恭一 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所豊橋東病院心臓血管外科, *医療法人宝美会青山病院心臓外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1767-1772 |
| Year/Month ： | 1992 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | PTCA合併症による急性右室梗塞に対する緊急冠血行再建及び心室瘤切除術後, 人工心肺離脱困難例に対しIABP併用の遠心ポンプを用いた右心補助を行った. 3.2l～4.8lで補助を行い, 131時間後にポンプを離脱し得た. この間ヘパリン投与は行わずACTは120秒前後で経過, ポンプヘッドを2回交換し各64, 50時間使用したがいずれにも血栓は認めなかった. 補助循環離脱直前よりガス交換能は著しく悪化したが, 第10病日IABPを抜去, 第13病日人工呼吸器を離脱した. 術後検査は良好で, 第57病日軽快退院し, 現在社会復帰している. 右心補助の適応は中心静脈圧＞20mmHg, 心係数＜1.8l/分/m2に加え組織灌流圧, 術前の全身状態を指標にすべきと思われた. 補助流量は高流量ほど心室負荷の軽減効果は高いが, それを受ける左心及び肺には限界があるため適度な心拍出量, 組織灌流圧の得られる程度にとどめるべきと思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 右心不全, 遠心ポンプ, 右心補助, 組織灌流圧 |
