アブストラクト（40巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Post-thymectomy Myasthenia Gravisの2例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 谷村繁雄, 友安浩, 伴場次郎, 正木幹雄, 松下央* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 虎の門病院呼吸器外科, *虎の門病院病理学科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1778-1783 |
| Year/Month ： | 1992 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | いわゆる“Post-thymectomy Myastenia Gravis”の2例を経験したので, 本邦報告例の集計と検討を加え報告する. 第1例は37歳, 男性. 胸腺腫（III期：リンパ球優位型）に対し拡大胸腺全摘, 左肺S3部分切除術が施行された. 4年後眼検下垂, 複視が出現, 精査にても腫瘍の再発の所見なく, テンシロンテスト陽性, 抗Ach-R抗体陽性所見からMGと診断され, ステロイド療法にて治癒した. 第2例は37歳, 女性. 胸腺腫（III期：混合型）に対し拡大胸腺全摘, 右縦隔胸膜, 横隔神経合併切除術が施行された. 2年7ヵ月後右胸腔内再発に対し右開胸, 肺部分切除, 横隔膜切除, 壁側胸膜亜全切除術が施行され, 後療法としてステロイド療法が実施された. しかし, 3ヵ月後不正出血, 眼検下垂, 複視が出現し, テンシロンテスト陽性, 抗Ach-R抗体陽性所見からMGと診断された. ステロイドの漸減, 中止にて症状は改善した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸腺腫, 重症筋無力症, 胸腺摘出後重症筋無力症, Post-thymectomy myasthenia gravis |
