アブストラクト（40巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 乳児期早期の筋性部心室中隔欠損症に対する左心室切開による閉鎖術 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 三隅寛恭, 阪田健介, 林研二, 桝田智之, 小林百合雄, 谷本欣徳 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 済生会下関総合病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1803-1807 |
| Year/Month ： | 1992 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 心尖部付近に存在する筋性部心室中隔欠損症は欠損孔の場所により, 右心房からの経三尖弁的アプローチや, 右心室切開, 肺動脈切開による右心系からのアプローチだけでは, 閉鎖が困難である. このような症例に対し左心室切開によるアプローチは有効な方法と考えられるが, 体心室に侵襲を加えることになるため, 特に乳児期以前での施行は懸念されてきた. われわれは生後3ヵ月以内の筋性部心室中隔欠損症2例に対して, 左心室切開による閉鎖術を施行した. 左心室の切開は長さ20mm程度で左冠状動脈前行枝に沿って対角枝と回旋枝の間の心尖部で行った. 術後経過は良好で, 術後の心エコー検査では両者とも左心室機能の低下はみられず, 良好に経過した. 左心室切開による筋性部心室中隔欠損症へのアプローチは, 乳幼児においても有用な方法と考えられた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 筋性部心室中隔欠損症, 左心室切開, 乳児期早期のVSD |
