アブストラクト(40巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 生体内吸収性PGAシートの縫合補強材人工胸膜としての臨床応用
Subtitle :
Authors : 中村達雄, 清水慶彦, 水野浩*, 人見滋樹*, 北野司久**, 松延政一***
Authors(kana) :
Organization : 京都大学生体医療工学研究センター人工臓器, *京都大学胸部疾患研究所胸部外科, **天理よろづ相談所病院胸部外科, ***健康保険滋賀病院呼吸器センター
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 10
Page : 1828-1831
Year/Month : 1992 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 生体内吸収性の縫合補強材をポリグリコール酸(PGA)不織布シートで製作し, 3施設において103例の胸部外科手術に使用して外科用材料としての評価を行った. 適応症例は胸膜欠損, 胸縫縮など術後の肺瘻の持続が予想されるものを基準に行ったが, 術後81.6%は3日以内に抜管可能で, 1週間以上ドレナージを要する症例はなかった. 副作用や再リークもなかったことよりPGAの分解吸収速度は適当であると考えられた. この材料はフィブリン糊との親和性がよく肺瘻部に添付することにより肺縫縮せずにair leakを止めることができ, 新しい胸膜として呼吸器外科手術に応用できるものと考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 生体内吸収性材料, ポリグリコール酸, 縫合補強剤, 肺縫縮術, 気腫性肺病変
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