アブストラクト(40巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腺嚢胞を合併した胸腺腫の1例
Subtitle : 症例
Authors : 酒井聡, 小久保光治, 水谷憲威, 石川真, 東健一郎, 広瀬一
Authors(kana) :
Organization : 岐阜大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 10
Page : 1889-1892
Year/Month : 1992 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は43歳, 男性. 健康診断で胸部異常陰影を指摘された. 胸部CT検査にて, 前上縦隔に内部均一な充実性腫瘤とその頭側に嚢胞を認めた. 手術所見では, 胸腺左葉に多房性の胸腺嚢胞と被膜を有する被包化された胸腺腫を認めた. 嚢胞内貯留熱中のPTHとCA19-9が高値を示した. 組織学的に胸腺腫と胸腺嚢胞は明瞭に境されており, 両者の合併例は極めてまれと考えられるため報告した. 胸腺嚢胞は, 画像診断の進歩に伴いその報告例は増加している. しかし, 胸腺腫との合併例の報告は極めてまれである. 今回われわれは, 胸腺嚢胞を合併した胸腺腫の1例を経験したので報告する. 「症例」症例:43歳, 男性. 主訴:胸部異常陰影. 家族歴:既往歴:特記すべきことなし. 現病歴:1991年5月健康診断で胸部X線写真上異常陰影を指摘された. 当院内科受診し, 胸部CT検査にて胸腺腫の診断を受け手術目的で当科入院となった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 胸腺嚢胞, 胸腺腫, 画像診断, 嚢胞内貯留液, 免疫組織化学
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