アブストラクト（40巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 両側副腎転移を有した縦隔悪性線維性組織球腫（MFH）の1切除例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 山岸敏治, 吉田一郎, 石川進, 小山徹也*, 城下尚**, 森下靖雄 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 群馬大学医学部第2外科, *群馬大学医学部第2病理, **群馬大学医学部臨床検査医学 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1897-1901 |
| Year/Month ： | 1992 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は55歳, 女性. 胸背部痛を主訴とし, 精査で後縦隔腫瘍及び両側副腎腫瘍と診断された. 手術は二期的に行い, 3腫瘍を完全に切除した. 病理組織診断は悪性線維性組織球腫malignant fibrous histiocytoma（MFH）であった. 本症例は縦隔原発の可能性が高く, 複数の転移巣と共に完全切除し, 且つ術後1年以上生存した極めてまれな症例であるので報告した. 悪性線維性組織球腫malignant fibrous histiocytoma（MFH）は成人の四肢に好発する悪性軟部組織腫瘍で, 転移巣を有する症例の予後は極めて不良とされる1）～3）. 著者らは, 縦隔及び両側副腎に発生したMFHの3病変を完全切除し, 術後1年以上生存している1例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 「症例」患者：55歳, 女性. 主訴：胸背部痛. 既往歴：44歳より糖尿病, 49歳より高血圧で加療中. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 悪性線維性組織球腫, 縦隔原発, 両側副腎転移 |
