アブストラクト(40巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 食道ブジー挿管術-非観血的食道内挿管術の原理と臨床成績- |
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Subtitle : | |
Authors : | 青山法夫, 松本昭彦 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 横浜市立大学医学部第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 40 |
Number : | 11 |
Page : | 1963-1972 |
Year/Month : | 1992 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 1983年に人工食道チューブを挿管用ブジーに装着し一体化した状態で,口腔から狭窄部に押し込み留置する非観血的食道内挿管法を開発し, 食道ブジー挿管術と命名した. 従来の押し込み法による食道内挿管法では癌性狭窄部に押し込む際に均等に力が加わらずチューブが曲るため, チューブ下端で壁を損傷する危険が高かった. そこで, 食道ブジー挿管術では挿管用ブジーの外径と人工食道チューブの内径を同一にした. これにより, 癌性狭窄部にブジーを通すことができればチューブを均等に押せるので挿入も容易であり, チューブ下端による損傷の危険も軽減できた. 現在までに44例(癌性40例, 瘢痕性4例)に本法を施行し, 全例に挿管が可能であった. 挿管後の摂食状況の改善率は88.6%で, 77,2%は全粥以上の摂食が可能となった. 食道ブジー挿管術は手術不能例にも容易に経口摂取を可能にすることができ, 臨床的に極めて有用な方法である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 食道ブジー挿管術, 人工食道チューブ, 食道癌, 食道気管支瘻 |