アブストラクト(40巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肋骨原発軟骨肉腫の1例
Subtitle : 症例
Authors : 岩淵知*, 米田喜興志, 菊池積徳, 小野裕逸, 田中茂穂
Authors(kana) :
Organization : 青森県立中央病院心臓血管外科, *弘前大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 11
Page : 2048-2051
Year/Month : 1992 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肋骨原発軟骨肉腫は, まれな疾患である. 最近われわれは, 51歳男性の左第3肋骨より発生し胸腔内に発育進展した軟骨肉腫に対して, 腫瘍摘出術を行った. 更に, 腫瘍と接触して浮腫状に肥厚していた下行大動脈外膜の切除も合せて行った. 術前の腫瘍の部位診断, 周辺臓器との関係に関してはMRIが非常に有用であった. 軟骨肉腫の治療としては, 外科治療のみが有用な治療手段と言われており, 術後も定期的な観察が必要である. 本症例は術後15カ月たった時点で, 再発の兆候をいまだ見ていない. 肋骨原発軟骨肉腫は, まれな疾患とされている. われわれは, 左第3肋骨から発生し, 胸腔内に発育進展した軟骨肉腫に対して, 腫瘍摘出術と大動脈外膜の切除を合せて行ったので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例 症例:51歳, 男性. 主訴:左側胸部痛. 既往歴・家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:1990年2月から, 左側胸背部痛を自覚していたが放置していた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 軟骨肉腫, 肋骨, 胸壁腫瘍
このページの一番上へ