| Title ： |
急性心筋梗塞後の左室自由壁破裂(blowout型)及び, その縫合閉鎖後に形成されたsubepicardial aneurysmに対する手術治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
須藤義夫, 高原善治, 大音俊明, 村山博和, 仲田勲生, 中村常太郎 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
千葉県立心肺センター鶴舞病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
2075-2081 |
| Year/Month ： |
1992 / 11 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性前壁中隔梗塞後にblowout型の左室自由壁破裂を合併した1例を手術により救命し得たので報告する. 症例は69歳, 女性. 心筋梗塞発症3～4時間で当院に入院した. 間もなくrt-PA(recombinant tissue plasminogen activator)の投与が開始され, 一旦は心電図上の変化も改善したが, 入院1時間23分後再びSTが上昇し, 心エコー検査で心嚢液の貯留を認めた. 直ちに局麻下心窩部切開で心嚢ドレナージを行い, 血行動態の改善を認めたが, その直後にelectrornechanical dissociationとなった. そのままベッド上で緊急左開胸し破裂部を直接閉鎖し急性期を救命した. しかし, 38病日に左室瘤の合併が診断され, これに対して待機的に切除手術を行い, 遠隔生存が得られた. blowout型の左室自由壁破裂に対しては, 一刻を争って緊急左開胸をすることが, 救命の第一歩と思われた. また, 本例の左室瘤は病理学的にsubepicardial aneurysmと呼ばれるまれな型のものであった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性心筋梗塞, 左室自由壁破裂, blowout型, 左室瘤, subepicardial aneurysm |
