アブストラクト（40巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 右冠動脈閉塞及び感染性心内膜炎を合併し, 冠血行再建術を同時施行した成人ファロー四徴症の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 河本陽介, 井川誠一郎, 島崎靖久, 門場啓司, 松田暉, 川島康生 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2082-2086 |
| Year/Month ： | 1992 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | ファロー四徴症(TF)根治術時に, 同時に冠動脈疾患に対する冠血行再建術(CABG)を施行した報告はまれである. 今回, 右冠動脈起始部閉塞を伴うTFに対し, 同時手術を行い良好な結果を得たので報告する. 症例は31歳, 男性. 出生時よりチアノーゼを認めるも放置していた. 30歳時動悸, 呼吸困難を訴え, 初めてTFと診断された. また, 胸痛発作を訴えたため施行した冠動脈造影にて, 右冠動脈起始部の閉塞が認められた. 術前経過中, 大動脈弁にvegetationを伴う心内膜炎に罹患し, 内科治療に反応しないため, TF根治術とCABG及びvegetectomyを同時に施行した. 術後の経過は良好で, NYHA分類による重症病はIII度からII度へと低下した. ファロー四徴症(以下TF)根治手術に際し, 冠動脈バイパス術(CABG)を同時に施行した症例としては術中に右室流出路を横走する異常冠動脈1)を切離したため, 予期せずCABGを施行したものがほとんどであり2)～8). |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | ファロー四徴症, 冠動脈疾患, CABG, 同時手術 |
