アブストラクト(40巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 人工弁感染を伴ったdiscrete型大動脈弁下狭窄症の1治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 内田敬二, 戸部道雄, 尾崎直, 浜田俊之, 久保誠秀, 佐藤順 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神奈川県立循環器呼吸器病センター心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 40 |
Number : | 11 |
Page : | 2087-2090 |
Year/Month : | 1992 / 11 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は46歳, 男性. 37歳の時, 某院で感染性心内膜炎による大動脈弁閉鎖不全症の診断で大動脈弁置換術を受けた. 8年後に脳梗塞を発症し, 聴診上大動脈弁逆流が認められ, 人工弁機能不全の診断で当院で再手術を施行した. 術中所見でdiscrete型大動脈弁下狭窄症及び人工弁感染と診断がつき, 膜様狭窄物切除と再弁置換を施行した. discrete型大動脈弁下狭窄症は欧米での報告は多いが本邦ではまれな疾患である. 本症は左室流出路の狭窄として左室に圧負荷を及ぼすだけでなく, 大動脈弁の変性, 感染性心内膜炎の原因となる. また, 合併心疾患がある場合, 本症の症状や所見は隠されてしまいやすく, 注意が必要である. Discrete型大動脈弁下狭窄症(以下DSS)は本邦では比較的まれな疾患である. 本症は左室流出路の狭窄として左室に圧負荷を及ぼすだけでなく, 血液に乱流を起こすことにより大動脈弁の変性や感染性心内膜炎の原因となることが指摘されている. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | discrete, 大動脈弁下狭窄症, 感染性心内膜炎, 人工弁感染 |