アブストラクト（40巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 刀鞘型気管気管支軟化症の1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 早川正宣, 中岡和哉, 塩野裕之, 鍵崎康治*, 佐藤重夫*, 井原勝彦* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立呉病院呼吸器外科, *国立呉病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2095-2099 |
| Year/Month ： | 1992 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 気管支喘息に合併した刀鞘型気管気管支軟化症に対してMarlex meshを用いた外固定術を施行し, 好結果を得たので報告する. 症例は, 43歳, 男性. 約20年前から, 気管支喘息にて治療を受けていたが, 4年前から呼吸困難, 喉頭の閉塞感が出現し, 徐々に症状が増悪すると共に, 2度の意識喪失を来し, 緊急入院となった. 喘息発作緩解時の肺機能検査にて, 1秒率30.5%, peak flow 4.11L/sと閉塞性障害を認めた. 気管支鏡検査と気管気管支動態撮影により, 気管と右主気管支に刀鞘型気管気管支軟化症を認めた. 閉塞の程度は, Johnsonの分類に準じ, 気管がII°, 右主気管支がI°であった. 手術は, 塙, 池田の方法に準じて, 気管と右主気管支にMarlex meshと乾燥ヒト硬膜を被覆した外固定術を施行した. 術後経過は順調で, 術後1秒量とpeak flowの改善を認めると共に, 咳嗽時の気管, 右主気管支の狭窄の軽減を認めた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 気管気管支軟化症, 刀鞘型, 外固定術, Marlex mesh |
