| Title ： |
嚢状動脈瘤を形成した血栓閉塞型Stanford A型急性大動脈解離の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
福島鼎, 山口勉, 武彰, 上沢修, 三澤吉雄, 長谷川嗣夫 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
自治医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2232-2235 |
| Year/Month ： |
1992 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
特異な経過をたどったStanford A型急性大動脈解離の1例を報告した. 症例は59歳, 男性. 主訴は前胸部痛, 腰痛. Stanford A型とMRIで診断し, 発症5日後に上行大動脈で解離腔閉鎖術を行った. 解離腔は新鮮血栓で充満し, 内膜亀裂は認めなかったので血栓閉塞型と診断した. 術後経過観察中に左鎖骨下動脈以下の下行大動脈に嚢状動脈瘤を発見し, 次第に拡大するため2年6ヵ月後に大動脈瘤切開・パッチ閉鎖術を施行した. DeBakey III型血栓閉塞型大動脈解離に逆行性解離が合併し, しかも内膜亀裂部の遺残腔が嚢状動脈瘤として拡大した珍しい症例と考えられた. 急性大動脈解離では発症早期に解離腔が血栓閉塞を起こす血栓閉塞型大動脈解離が予想以上に多いことが最近知られて来た1)～4). これらは多くの場合内膜亀裂が認められないためにStanford分類が用いられるが, 逆行性解離を診断するのは非常に困難である5). |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性大動脈解離, 血栓閉塞型解離, DeBakey III型逆行性解離, ulcer-like projection, 嚢状動脈瘤 |
