Title : |
Senning手術後に両心室機能低下及び三尖弁閉鎖不全を呈した症例に対する二期的Jatene手術の1治験例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
上部一彦, 今井康晴, 澤渡和男, 竹内敬昌, 新岡俊治, 平松健司 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
41 |
Number : |
1 |
Page : |
115-118 |
Year/Month : |
1993 / 1 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
完全大血管転位症に対する心房内血流転換術は遠隔期の解剖学的右室不全や三尖弁閉鎖不全などの問題が報告されている. 今回われわれは, 3ヵ月時完全大血管転位症I型の診断でSenning手術を施行後, 解剖学的左室機能低下及び三尖弁閉鎖不全による心不全症状を呈した症例に対し, 肺動脈絞扼術後二期的Jatene手術を施行し良好な結果を得た. 本症例は三尖弁閉鎖不全に加え, 解剖学的左室の機能低下を合併していたためJatene手術の適応限界と考えられた. 完全大血管転位症に対する心房内血流転換術遠隔期の心不全症例に対して, Arterial switch operationは有効な肺動脈絞扼術をすることにより, ほとんどの症例に対して施行できる方法であると結論した. 完全大血管転位症(d-TGA)に対し, 心房内あるいは大血管での血流転換術が外科治療法として現在施行されているが, 最近心房内血流転換術後遠隔期の問題点が報告されている. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
Senning手術, Jatene手術, 肺動脈絞扼術, 三尖弁閉鎖不全症, 二期的解剖学的修復術 |