アブストラクト(41巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Minitracheotomy
Subtitle : 症例
Authors : 大泉弘幸*, 村井克己*, 正岡俊明*, 藤島丈*, 鷲尾正彦*, 河野道夫**
Authors(kana) :
Organization : *山形大学医学部第2外科, **白鷹町立病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 1
Page : 145-147
Year/Month : 1993 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Minitracheotomyを24例に施行した. 適応例は主に胸部手術後の喀痰喀出障害で, 23例に留置可能であった. このうち19例は改善し, 17例でチューブ抜去が可能であった. 4例は通常の気管切開への変更を要した. 本法は通常の気管切開に比して, (1)生理的加湿(2)発声可能(3)短時間かつ簡便に施行可能(4)胸骨正中切開後にも適用可能などの長所を認めた. 一方, 反回神経麻痺などによる誤嚥例では, 通常の気管切開をするべきと考えられた. 喀出困難な喀痰吸引のため, Matthewsらは輪状甲状膜切開により留置するminitracheotomy(以下MT)チューブを開発し1)2), その改良型が本邦でも入手できるようになった. ここにわれわれの経験した症例について検討し, その有用性と限界について考察を加える. 「症例」症例は1988年より1991年までにMTを試みた24例で, 男性17例, 女性7例, 年齢は55~92歳(平均73歳)である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : minitracheotomy, 気管切開, 術後合併症, 喀痰吸引
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