アブストラクト（41巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 電気生理学的に洞結節機能を検討したCombined superior transseptal approachによる僧帽弁形成術の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 申範圭*, 前原正明*, 古梶清和*, 大蔵幹彦** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *川崎市立川崎病院心臓血管外科, **平塚市民病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 165-168 |
| Year/Month ： | 1993 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 僧帽弁閉鎖不全症に対し, Combined superior transseptal approach（CSTA）を用い僧帽弁形成術を行い, 電気生理学的に術前後の洞結節機能を比較検討した. 患者は67歳, 男性. 術前心機能はNYHA分類III度であった. 左室造影で4/4度の逆流を認め, 超音波検査で後尖の逸脱を認め, 左房拡大は軽度であった. 手術はCSTAにより良好な視野が得られ, 術尖逸脱部をCarpentierの方法で形成し, 弁輪形成はCarpentier ringを使用し行った. 術後経過は良好で, 弁の逆流も消失し, 術前と同様に正常洞調律に復し, 心房レベルでの短絡もなかった. CSTAによるsinus node arteryの切断が洞結節機能に与える影響を検討するために, 術前後に電気生理検査を行い洞房伝導時間, 洞結節回復時間及び補正洞結節回復時間を測定し比較した結果, 術後の洞結節機能は術前に比し低下しなかった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Combined superior transseptal approach, 洞結節機能, 僧帽弁手術, 僧帽弁閉鎖不全症, 僧帽弁形成術 |
