アブストラクト（41巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 重症筋無力症に対する胸腺摘出術の長期予後の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 大崎敏弘*, 白日高歩*, 森尚一郎**, 川浪祥子**, 吉松博*** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *産業医科大学第2外科, **福岡大学医学部第1内科, ***国立霞ヶ浦病院 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 175-180 |
| Year/Month ： | 1993 / 2 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 胸腺摘出術を行った重症筋無力症69症例について, 術後の治療効果を経年推移も含めて検討した. 最終評価による治療効果は, 寛解率14.5％, 改善率73.9％, 有効率88.4％, 不変4.3％, 悪化5.8％, 死亡1.5％であった. 経年推移をみると, 寛解率は術後1年11.5％, 5年19.2％で経時的に上昇したが, 改善率, 有効率は術後3年で78.9％, 89.5％になり, その後はほぼ横這いか徐々に低下する傾向にあった. 背景因子別の治療効果の比較では, 手術時年齢, 発症年齢が若い症例ほど寛解に至りやすいことが示された. 拡大胸摘術と他の術式との間には有意な差はなかったが, 胸摘術の治療効果はdelayed remissionの傾向にあるため長期間の経過観察が重要と思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 重症筋無力症, 拡大胸腺摘出術, 経年推移 |
