アブストラクト(41巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 低形成右室に対するGlenn手術を併用したbiventricular repairの検討
Subtitle : 原著
Authors : 高英成*, 今井康晴*, 藤原直*, 澤渡和男*, 松尾浩三*, 河田政明*, 山岸正明*, 長津正芳*, 小出昌秋*, 中沢誠**
Authors(kana) :
Organization : *東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科, **東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 2
Page : 193-198
Year/Month : 1993 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 低形成右室を有する疾患群(純型肺動脈閉鎖症8例, 純型肺動脈狭窄症2例, ファロー四徴症3例, 肺動脈閉鎖, 三尖弁騎乗1例)に対するGlenn手術を併用したbiventricular repairについて検討した. 13例に右室流出路形成術を, 1例に肺動脈弁裂開術を行い, 9例ではSVC開放型Glenn手術とした. 手術死亡は1例(7.1%). 術前RVEDVは36.1±12.7%ofN, RVEFは53.7±12.3%, 三尖弁輪径は2.2±1.0cm/m2, PAindexは234.3±86.5mm/m2, 肺血管抵抗は2.8±0.7単位であり, 肺血管抵抗が3単位以上の2例, PAindexが230以下の7例にも本術式による根治術が可能であった. 術後のPO2は68.7±9.7mmHg, 右房圧は11.9±2.2mmHgであり, 遠隔死亡はない. RVEDVが40%以下の低形成右室に対して, 本術式は有用な術式であり, Fontan手術の適応外の症例に対しても施行しうる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 純型肺動脈閉鎖症, 低形成右室, Glenn手術, 右室流出路形成術
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