アブストラクト（41巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 診断に難渋した二弁置換術後の置換弁心内膜炎症例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 山口明満, 北村信夫, 川島雅之, 三木太一, 田村栄稔 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立大阪病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 282-287 |
| Year/Month ： | 1993 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 大動脈弁（A弁）と僧房弁（M弁）の2弁置換術（DVR）後の置換弁心内膜炎（Prosthetic Valve Endocarditis：PVE）にて, M弁位PVEの診断で再手術を施行したが, 異常所見を見いだせず, その1ヵ月後にA弁位PVEを発症した症例を経験した. 症例は54歳, 女性. DVR後10ヵ月目に熱発, 心エコー検査でM弁のdiscに疣贅を認めたため緊急再手術を施行した. しかし, M弁には疣贅はなく試験開胸に終わった. 再手術後は, 発熱, 炎症所見の消退が遅延し, A弁位PVEを発症した. 再々手術を施行するも最終的に多臓器不全で失った. 本例を呈示すると共に, DVR後のPVEに対する問題点, 並びに本例より得られたわれわれの反省点につき報告する. 二弁置換術後のM弁位PVEの診断で再手術を施行したが, 両弁に異常所見はなく, 再手術後1ヵ月目にA弁位PVEの再々手術が必要となった症例を経験した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 置換弁心内膜炎, 二弁置換術, 再弁置換術, drop lesion |
