アブストラクト(41巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Morgagni孔ヘルニアの2治験例
Subtitle : 症例
Authors : 片岡和彦*, 西山祥行*, 石塚真示**, 西村光世*, 高橋健郎*
Authors(kana) :
Organization : *国立療養所松戸病院呼吸器外科, **岡山大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 2
Page : 305-309
Year/Month : 1993 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Morgagni孔ヘルニアの2例を経験したので報告する. 症例1は65歳, 女性. 胸部痛で紹介された. 高度の肥満あり, 出産歴は5回であった. 胸部X線写真上, 右心横隔膜角に腫瘤影を認め, CTにて胸骨後部に脂肪のdensityの腫瘤影を認めた. 気腹造影にて腫瘤影の上縁に空気の流入を認め, 本症と診断した. 経腹的に手術を施行し, ヘルニア内容は大網のみであった. 症例2は63歳, 女性. 微熱, 嘔吐で紹介された. 高度な肥満を認めた. 胸部X線写真, CTにて症例1と同様の所見を認めた. MRIでは, 右胸腔に脂肪の信号強度に一致する腫瘤像を認め, 冠状断では右心横隔膜角へ, 矢状断では胸骨後部, 肝の前部へ腫瘤像が延びて腹腔へ連続する所見が認められた. 胸骨縦切開で手術を施行し, ヘルニア内容は大網のみのMorgagni孔ヘルニアであった. 本症の診断に, MRIが非常に有用であると考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 横隔膜ヘルニア, Morgagni孔ヘルニア, Magnetic resonance imaging(MRI)
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