| Title ： |
胸壁全層切除を行った胸壁軟部組織原発のmalignant fibrous histiocytomaの2例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
柴田和男*, 大野宣孝**, 大和俊信***, 隅田英典***, 角岡秀彦***, 小林俊三**** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*豊川市民病院呼吸器外科, **豊川市民病院形成外科, ***豊川市民病院外科, ****名古屋市立大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
310-314 |
| Year/Month ： |
1993 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
胸壁全層切除を行った56歳男性と49歳男性の胸壁軟部組織原発の悪性線維性組織球腫malignant fibrous histiocytoma（以下MFH）の2症例を報告した. 2症例ともに当科における根治手術前にMFHの組織診断がなされていた. 当科での根治手術は腫瘍縁から十分距離をおいて皮膚, 骨性胸壁を含み胸壁全層を腫瘍と一塊として切除し, 胸壁欠損部に対しては1例は骨セメントを2枚のmarlex heavy meshでサンドイッチにしたものの上を広背筋皮弁で覆い, 別の1例は1枚のmarlex heavy meshの上を腹直筋皮弁を使って補填した. 2症例ともに再発を見ていないが, 本症の再発様式は腫瘍の遺残による局所再発が多く, 手術に際しては胸壁全層を含む根治的wide resectionが行われるべきで, 更に胸壁欠損部の補填には有茎筋皮弁が有用であると考えられた. 悪性線維性組織球腫は, 組織球が腫瘍性に増殖し, 線維形成傾向を含む多彩な組織像を呈する腫瘍で, 軟部組織原発の悪性腫瘍としては中等度から高度の悪性度を示す腫瘍とされている. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
悪性線維性組織球腫, 胸壁全層切除術, 胸壁再建, 筋皮弁 |
