アブストラクト（41巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 大動脈弁乳頭状弾性線維腫の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 今牧瑞浦, 中島昌道, 平山統一, 廣田潤, 飛川浩治, 萩原正一郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 済生会熊本病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 325-328 |
| Year/Month ： | 1993 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 乳頭状弾性繊維腫は全心臓腫瘍中約10％, 粘液腫, 脂肪腫に次いで3番目に多い腫瘍である. 今回当施設では, RIND（reversible ischemic neurological deficit）を初発症状として, 術前心エコー検査にて発見され, 手術にて摘出した大動脈弁乳頭状弾性線維腫症を経験したので報告する. 症例は71歳, 女性. 右片麻痺, 構語障害にて発症, 前医の心エコー等より感染性心内膜炎, 大動脈弁のvegetationの診断のもと手術目的にて当施設に紹介された. 手術では大動脈を横切開すると大動脈弁無冠尖先端に有茎性でその先端に乳頭状組織を有する腫瘍を認めた. これに対し大動脈弁と共に切除し21mm Carpentier-Edwards弁にて大動脈弁置換術を施行した. 病理組織学的には乳頭状弾性繊維腫であった. 乳頭状弾性繊維腫は全心臓腫瘍中, 粘液腫, 脂肪腫に次いで3番目に多い腫瘍であるが, 心臓腫瘍自体それほど多くないため, 本腫瘍の臨床例に遭遇することは比較的まれである. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 乳頭状弾性線維腫, 心臓腫瘍, 大動脈弁腫瘍, RIND, 脳梗塞 |
