| Title ： |
急性心筋梗塞後偽性仮性心室瘤に合併した左室右室交通症の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
福田幾夫*, 河野元嗣*, 重田治*, 斎藤巧**, 野口祐一**, 筒井達夫*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*筑波メディカルセンター病院心臓血管外科, **筑波メディカルセンター病院循環器内科, ***筑波大学臨床医学系外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
332-336 |
| Year/Month ： |
1993 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
60歳の重症糖尿病を合併する急性下壁梗塞例で, 右心室自由壁内に偽性仮性心室瘤を形成し, これが右室内に破裂すると共に, 心室中隔穿孔の血行動態を示した左室右室交通症の1例を報告した. 偽性仮性心室瘤部を切開し, 左室との交通孔をパッチ閉鎖, 心室瘤を縫縮し治癒せしめた. このような形態を呈する心室中隔穿孔はまれであるが, 術前の断層心エコー図による形態診断が外科治療に際しても有用であることを強調した. 著者らは急性下壁梗塞に偽性仮性心室瘤を合併し, これが右室に交通し心室中隔穿孔（以下VSP）の血行状態を呈した症例に対し, 外科的治療を行い治癒せしめた症例を経験したので報告する. 「症例」症例：60歳, 男性. 主訴：前胸部痛. 現病歴：平成元年10月29日突然前胸部痛が出現したため近医を受診した. 心電図所見から急性下壁心筋梗塞と診断され入院治療していたが, 11月15日ころから収縮期雑音が出現, 次第に増強し, 全身の浮腫, 胸部レントゲン上の肺うっ血像が出現し, 増強してきたため11月23日当院に転院した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性心筋梗塞, 偽性仮性心室瘤, 仮性心室瘤, 心室中隔穿孔 |
