アブストラクト（41巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺動脈及び内胸動脈損傷による外傷性血胸の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 太田安彦, 佐藤日出夫, 関雅博, 遠藤将光, 坪田誠, 岩喬 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 石川県立中央病院胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 337-340 |
| Year/Month ： | 1993 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は52歳, 男性. 交通外傷による外傷性血胸に対しTube drainageを施行したところ, 2,000mlの出血の後小康状態をえた. 受傷後4時間後, 再度大量出血を来し緊急開胸止血術を施行した. 肺動脈及び内胸動脈損傷例であった. 胸部鈍的外傷に伴う肺動脈破裂は稀であり, 若干の文献的考察を加え報告する. 胸部鈍的外傷に伴う肺動脈損傷は稀であり, 且つ救命し得たとする報告は文献上検索し得た限り5例1)～5)と極めて少ない. 今回われわれは, 交通外傷による肺動脈及び内胸動脈損得傷による外傷性血胸に対し緊急手術を施行し, 救命し得た1例を経験したので報告する. 「症例」症例：52歳, 男性. 家族歴, 既往歴：特記すべきことなし. 現病歴：乗用車を運転中ブロック塀に衝突し受傷した. 受傷後22分後, 救急車にて搬送された. 入院時現症：意識清明, 血圧80/65mmHg, 脈拍134/分（整）. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺動脈損傷, 外傷性血胸 |
