| Title ： |
生理的前負荷駆動に適した新しい骨格筋ポンプの開発－"二連銃"型骨格筋ポンプと従来型骨格筋ポンプの比較－ |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
織田禎二*, 宮本忠臣**, 岡本好史*, 伴敏彦* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*京都大学医学部心臓血管外科, **小倉記念病院研究部 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
356-362 |
| Year/Month ： |
1993 / 3 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
骨格筋ポンプを有効に駆動させるためには高い前負荷（>30mmHg）が必要とされているが, この問題をポンプの形態から検討した報告は少ない. われわれの研究によると大ポンプと小ポンプ, 一重巻と二重巻ポンプのうち, 小さな（初期容量約15ml）一重巻のポンプが低い前負荷駆動に最も適していた. 生理的前負荷で左心補助の可能なポンプの開発をめざして, 一側の広背筋でこの一重巻小ポンプを二個作りこれを並列に並べて"二連銃型"ポンプを作製し, 従来型ポンプ（二重巻小ポンプ）とポンプ機能を比較した. "二連銃"型は雑種成犬10頭についてその左広背筋を二個の円柱状心棒に"figure of eight"状に巻付けて作製した. 従来型は雑種成犬12頭を用い, 同様に二重に巻付けて作製した. 二群ともモック回路に接続し前負荷, 後負荷を変化させてポンプ機能を測定した. 生理的条件下（前負荒15mmHg, 後負荷120mmHg）でのSV（SW）は"二連銃"型ポンプで9.9±1.2ml（0.84±0.15×106ergs）, 従来型で6.9±0.6ml（0.55±0.07×106ergs）であり"二連銃"型ポンプの方が, 大きなSV（p=0.03）とSW（p=0.07）を発生した. "二連銃型"骨格筋ポンプは従来型の二重巻小ポンプに比べ生理的前負荷駆動に適していた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
骨格筋ポンプの形態, 前負荷依存性, 生理的前負荷, 左心補助 |
