| Title ： |
自家心臓移植法を応用した左室内悪性化粘液腫摘出術の経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
北村信夫*, 山口明満*, 三木太一*, 野地智*, 大滝正己*, 倉田明彦** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*国立大阪病院心臓血管外科, **国立大阪病院病理 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
445-451 |
| Year/Month ： |
1993 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
初回手術時, 僧帽弁後尖原発の粘液腫と診断された左室内腫瘍が再発を繰り返すうちに悪性化し, 最終的にはmyxofibrosarcoma with chondroid differentiationと診断された症例を経験した. 当症例の再々発時には心臓移植手術以外には根治の道はないと考えその可能性を米国に打診中, 急激な症状悪化から緊急手術となり, いわゆる緊急避難的に自家移植手術法を応用して, 左室内悪性腫瘍の可及的全郭清を計った. 結果的には, 腫瘍の全摘出は不能に終り, 患者は術後75日目不整脈死した. かかる症例の根治性はdonorを求めての心臓移植術以外にはないが, われわれが行った自家心臓移植法も腫瘍組織の浸潤がまだ小範囲に限局している早期には良視野が得られる為, 根治が達成される場合のあり得ること, また, 延命にすぎないとしても, 次の心臓移植術への機会を広げる点で意義を残す術式と考えられた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
自家心臓移植法, 心臓移植術, 心臓腫瘍, 悪性腫瘍, 左室内粘液腫 |
