| Title ： |
僧帽弁主病変の術時に同時施行した大動脈弁形成術（aortic leaflet slicing法）の遠隔期成績 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
長谷川順一, 北村惣一郎, 河内寛治, 森田隆一, 関寿夫, 谷口繁樹, 川田哲嗣, 亀田陽一, 金田幸三, 近藤禎晃 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
奈良県立医科大学第3外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
578-583 |
| Year/Month ： |
1993 / 4 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
僧帽弁疾患に合併した比較的軽度（Sellers II度以下の逆流病変, 石灰化のない交連癒合）のリウマチ性大動脈弁病変20例に対し大動脈弁形成術（メスによるslicing法）を施行し, その遠隔成績を追跡検討した. 手術は全例メスによる大動脈弁leaflet slicing法を行い, 10例に交連切開術を追加した. 心臓超音波検査法により大動脈弁逆流度及び振幅度を求め経年的に平均4年9ヵ月（最長9年2ヵ月）間追跡した. 術後1ヵ月目には1例を除き全例でI度以下の逆流に改善したが, 術後3年目より逆流度は増大する傾向にあった. しかし, 逆流度が術前値より増大したもの及び僧帽弁病変の悪化により逆流度が増大したものは認めなかった. 次に逆流度改善の有無によりII群に分け振幅度を検討した. 逆流度が術前値に戻った群で術後3年目より振幅度は低下し, 術後5年目には術前値まで低下した. またslicingした弁尖数及び交連切開数と逆流度改善の有無には一定の傾向はみられなかった. 軽度の大動脈弁病変を有する僧帽弁連合弁膜症においてleaflet slicing法による大動脈弁形成術は病変の進行の予防に有効と思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈弁形成術, aortic leaflet slicing法, 大動脈弁逆流, 連合弁膜症 |
