アブストラクト(41巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 成人(30歳以上)動脈管開存症の手術手技の検討 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 原陽一, 上平聡, 石黒真吾, 黒田弘明, 佐々木成一郎, 森透 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 鳥取大学医学部第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 41 |
Number : | 4 |
Page : | 610-613 |
Year/Month : | 1993 / 4 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 当教室で過去10年に施行した30歳以上の成人PDA手術10例について, 手術手技と合併症を検討した. 手術は動脈管の切離・縫合術を原則としたが, 大動脈側切離面よりの止血に難渋し大動脈遮断下に修復した症例が2例あった. また遠心ポンプによる左心バイパス下に大動脈を遮断し動脈管の処理を行った症例が2例あった. 病院死はなく, 全例がNYHA分類のI度に改善した. 術後合併症として左反回神経麻痺を4例, 左胸水貯留を3例, 縦隔血腫を1例, 不整脈を4例にみた. 成人PDAは合併症が多く, 術中操作, 術後管理に十分な注意が必要である. また動脈壁の脆弱化, 硬化性病変の評価を行い, 左心バイパスなどの補助手段を使い安全を期することが大切であると考えられた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 成人動脈管開存症, 心不全, 石灰化, 大動脈遮断, 左心バイパス |