アブストラクト（41巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | バルサルバ洞動脈瘤破裂例に対する外科治療 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 杉本貴樹, 小川恭一, 麻田達郎, 向原伸彦, 西脇正美, 樋上哲哉 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 兵庫県立姫路循環器病センター心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 643-648 |
| Year/Month ： | 1993 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | バルサルバ洞動脈瘤破裂に対する外科治療につき検討した. 動脈瘤は今野の分類I型2例とIV型1例で, I型はともにKirklin I型の心室中隔欠損（VSD）を合併した. また1例は感染性心内膜炎を併発し, 大動脈弁, 肺動脈弁, 右室壁にvegetationの付着及び2度の大動脈弁逆流（AR）を認めた. これに対し右室流出路及び大動脈切開を行い瘤及び大動脈弁を切除し, VSDや瘤周囲の右室壁及び肺動脈弁に付着したvegetationの郭清を十分に行った後, VSDと瘤切除孔を1つのパッチで閉鎖し, そのパッチ部を弁座の一部として大動脈弁置換術を行った. 他のI型例は肺動脈切開にて経肺動脈弁的に瘤を切除し, その欠損孔の直接閉鎖とその閉鎖部（弁輪部）を大動脈側に押し込む形でVSDの直接閉鎖を行った. またIV型例に対しては, 右房切開にて瘤突出部の右房壁の直接閉鎖と瘤頸部の刺入結紮を行った. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | バルサルバ洞動脈瘤破裂, 今野の分類, 心室中隔欠損症, 感染性心内膜炎 |
