アブストラクト（41巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 腹直筋有茎性胸骨翻転術, 僧帽弁置換術, Cabrol手術を一期的に施行したMarfan症候群の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 東茂樹*, 申範圭*, 二宮英樹*, 川田光三** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *静岡赤十字病院心臓血管外科, **慶應義塾大学医学部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 649-654 |
| Year/Month ： | 1993 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 開心術と漏斗胸の一期的手術は, その報告例もいまだ少なく, 手術適応, 術式選択, 術後出血など, なお問題点を残す手術である. われわれは, 和田分類3度の漏斗胸, Seller分類III度の僧帽弁閉鎖不全, 及びannulo-aortic ectasiaを合併するMarfan症候群に対し, 腹直筋有茎性胸骨翻転術, 僧帽弁置換術, 及びCabrol手術を一期的に施行した. 強度の胸郭変形, 心臓大血管の左胸郭内偏位を伴う本症例では, 腹直筋有茎性胸骨翻転術は良好な手術野確保に極めて有用であり, またcombined superior-transseptal approachは僧帽弁置換を容易にする優れた到達法であった. Marfan症候群では心血管系病変に漏斗胸が合併することもまれではなく, これらの病変に対する一期的手術には, 手術適応, 術式選択, 術中・術後管理など, 多くの問題点が残されている. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Marfan症候群, 漏斗胸, 僧帽弁閉鎖不全, annulo-aortic ectasia, 一期的手術 |
