| Title ： |
右冠状動脈口解離を来したAAEの1手術治験例－冠状動脈再建法の工夫と逆行性冠灌流・逆行性脳灌流の導入－ |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
内田直里, 栗栖佳宏, 林載鳳, 末田泰二郎, 浜中喜晴, 松浦雄一郎 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
広島大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
667-671 |
| Year/Month ： |
1993 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Marfan症候群で大動脈弁輪拡張症（annulo-aortic ectasia, 以下AAE）を合併した症例の右冠状動脈口解離を伴うStandford A型大動脈解離を経験した. 症例は45歳, 女性. 3年前からMarfan症候群と診断されており今回突然の胸痛を主訴として緊急入院した. 胸部超音波と胸部CTからStanford A型解離と診断され緊急入院となった. 手術は一時的循環停止下に上行大動脈を弁付きグラフトに置換し, 冠状動脈の再建は, 右冠状動脈は静脈グラフトで, 左冠状動脈は人工血管でそれぞれ再建した. 心阻血中（180分）の心筋保護は逆行性冠灌流を併用し, また循環停止中（45分）の脳保護法は逆行性脳灌流を施行した. 術後, 心筋障害や脳障害などの合併もなく良好な経過を得た. 右冠状動脈口解離を伴うAAE症例の術中補助手段として逆行性冠灌流と逆行性脳灌流は有用であった. Marfan症候群は, しばしば動脈解離が発生し同時に大動脈弁輪の拡大を伴って大動脈閉鎖不全を合併しいわゆるAAEを生じる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
右冠状動脈解離, AAE, 冠状動脈再建, 逆行性冠灌流, 逆行性脳灌流 |
