| Title ： |
気管に発生したInflammatory Pseudotumorの1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
石井泰則*, 井上文之*, 上川康明*, 慎隆範*, 折田薫三*, 瀬尾憲治** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*岡山大学医学部第1外科, **健照会セオ病院 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
672-677 |
| Year/Month ： |
1993 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
気管腫瘍はまれであり, 気管の炎症性偽腫瘍は極めてまれである. 今回われわれは気管炎症性偽腫瘍の1例を経験したので報告する. 症例は61歳男性. 1991年4月, 胃癌にて胃亜全摘手術を受けた. 術後2週間目ころから頸部疼痛, 嚥下困難を生じた. これらの症状は軽快したが, その後労作時呼吸困難, 喘鳴が増強するため当院紹介となった. 気管支鏡を施行したところ, 声帯下4cmに山田III型様の表面平滑で血管の怒張を認める腫瘤を認め, 気管を約90％狭窄していた. 気管腫瘍の診断のもとに手術を施行した. 腫瘍は気管前壁にあり, その基底部の気管には1～2mmの瘻孔を認めた. 腫瘍部分の気管を4軟骨輪切断し端々吻合を行った. 病理診断は炎症性偽腫瘍であった. 原因としては胃癌手術の際, 気管挿管のスタイレットによる気道損傷が最も考えられた. 文献的には気管炎症性偽腫瘍の報告例は少なく, われわれの調べた限りでは本邦で4例のみであった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
気管腫瘍, 気管炎症性偽腫瘍, 気管狭窄, 気管損傷 |
