アブストラクト(41巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Aortico-Left Ventricular Tunnelの1手術治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 須藤義夫, 高原善治, 村山博和, 瀬崎登志彰, 中村常太郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉県立心肺センター鶴舞病院心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 41 |
Number : | 4 |
Page : | 694-698 |
Year/Month : | 1993 / 4 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | Aortico-left ventricular tunnelの3歳児の手術を経験した. この疾患は極めてまれな先天性の疾患で, 大動脈壁から左室内腔へトンネル状の交通があり, 大動脈弁閉鎖不全症と同様の血行動態になる. トンネルの閉鎖後も大動脈弁自体の逆流が残存, 又は増強することが問題になっている. 本例でも中等度の大動脈弁逆流が残存しており, 大動脈弁置換の時期を逃がさないよう厳重に経過観察中である. Aortico-left ventricular tunnelは極めてまれな疾患で, 大動脈壁から左室内腔へトンネル状の交通があり, トンネルを通じての逆流とトンネルの存在により大動脈弁の支持性が不良になるためにおきる大動脈弁自体からの逆流の双方のために, 幼少時から左心不全が引き起こされやすく, 手術治療が必要になる疾患である. 英文による論文は40件以上発表されているが, 調べ得た範囲では邦文の発表は見あたらず, 若干の文献的考察を加え報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 大動脈-左室トンネル, aortico-left ventricular tunnel |