アブストラクト(41巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 後心室中隔欠損症を合併した膜様部心室中隔瘤の1手術例
Subtitle : 症例
Authors : 佐々木康之**, 宮本巍*, 村田紘崇*, 北井公二*, 上田哲也*, 山村光弘*
Authors(kana) :
Organization : *兵庫医科大学胸部外科, **大阪市立大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 4
Page : 719-723
Year/Month : 1993 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は45歳, 女性. 22歳時, 他院で膜様部心室中隔欠損症でパッチ閉鎖術を受け, 同時に術中所見より三尖弁膜瘤と診断された. 今回膜様部心室中隔瘤と遺残短絡の診断のもと再手術を施行した. 術中所見で後心室中隔欠損と膜様部心室中隔瘤と判明し, 中隔欠損孔パッチ閉鎖術と瘤切除を行った. 膜様部心室中隔瘤は一般に膜様部心室中隔欠損に合併するものが多いとされているが, 本症例は更に術中診断で後中隔型心室中隔欠損の合併を認めたまれな症例であると思われた. 膜様部心室中隔瘤はII型心室中隔欠損症(膜様部心室中隔欠損症)に合併することが多いが, われわれはさらに後心室中隔欠損の合併も認めたまれな症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」症例:48歳, 女性. 主訴:胸部不快感. 既往歴, 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:25年前, 心室中隔欠損症(膜様部欠損)の診断のもと, 某病院でパッチ閉鎖術(テフロンパッチ)を受け, 手術時三尖弁膜瘤の診断も受けている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 膜様部心室中隔瘤, 後心室中隔欠損症
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