アブストラクト(41巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道表在癌における癌細胞核DNA量の臨床病理学的検討
Subtitle : 食道表在癌, フローサイトメトリー, DNA index, DNA ploidy
Authors : 植田守, 山崎弘資, 久保良彦
Authors(kana) :
Organization : 旭川医科大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 6
Page : 980-985
Year/Month : 1993 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 食道表在癌52例の切除材料のパラフィンブロックを用いflow cytometerにて癌細胞核DNA量を測定し, 組織型, 深達度, リンパ節転移, 肉眼型及び予後との相関について検討した. diploidyは44.2%, aneuploidyは55.8%であり, その中でDI<1.3のlow ploid aneuploidyは11.5%, DI≧1.3のhigh ploid aneuploidyは44.2%であった. DNA index(DI)の分布様式はDI 0.9~1.3と1.3~1.7に2峰性の分布を示した. aneuploidyの頻度や分布様式は進行食道癌と同様であった. 深達度や大きさとaneuploidyの頻度とは差が認められなかった. 高分化型やリンパ節転移陽性例ではaneuploidyの頻度が高い傾向にあった. 肉眼型では病変の高さや深さが増すと, DI値が高くなる傾向にあった. 予後とploidy patternには差は認められなかった. 食道表在癌では, DNA ploidyより深達度やリンパ節転移の有無の方が生存率に強く関与していた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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