アブストラクト（41巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | ICUにおいて心停止を来した広範囲肺塞栓症の1治験例－緊急経皮的心肺補助の有用性－ |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 大川洋平, 鎌田幸治*, 田中明彦*, 前川功二*, 渡辺祝安* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 市立札幌病院救急医療部, *市立札幌病院胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 1035-1039 |
| Year/Month ： | 1993 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は27歳, 女性. 児頭骨盤不適合の診断のもと, 帝王切開術を受けた. 同日夜から呼吸困難を訴え, ショック状態となり当科へ搬入された. 肺血流シンチグラムにて右肺動脈の血流欠損, 左肺への血流低下を認め, 肺塞栓症と診断した. シンチグラム終了後から低酸素血症, アシドーシスが進行し血圧低下, 心停止となった. 心マッサージ下に, ICUにて右大腿動静脈より送脱血チューブを挿入, 経皮的心肺補助を開始し, 手術室へ移動した. 手術は完全体外循環下に, 肺動脈を縦切開し, 重さ20gの血栓3個を摘出した. 術後経過は良好で, 術後約1ヵ月で独歩退院した. 経皮的心肺補助は重症な広範囲肺塞栓症に対し極めて有用であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺塞栓症, 経皮的心肺補助, 肺動脈血栓除去術 |
