アブストラクト（41巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 右心室粘液腫の1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山田拓, 広瀬一, 梅田正五, 村川真司, 森義雄, 岩田尚 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 岐阜大学医学部第1学科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 1069-1073 |
| Year/Month ： | 1993 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 原発性心臓腫瘍はまれな症例であり, 粘液腫は最も多いものの左房発生が多く右心室粘液室は極めてまれである. 文献上71症例の報告を数えるにすぎない. 最近われわれは右心室粘液腫の1例を経験し救命し得たので, 過去の症例と共に検討し報告する. 症例は13歳の女性. 主訴は心雑音. 画像診断にて右心室粘液腫と診断された. MRIは右心室粘液腫にての報告は認めていないが, 本症例においては心筋と同等のintensityを示した. 手術では, 右房切開経三尖弁にて右室腫瘍の茎を確認し, 長針を用いて付着部を心臓外部からも確認し, 同部近くの右室自由壁に円形に切開を加え, 正常心筋を含め経三尖弁的に腫瘍を摘出した. 本方法により右室切除面積を最小にとどめ, 且つ正常心筋を含めた摘出が可能であった. 腫瘍は11gで, 長さ5mm, 径5mmの付着茎をもち, 心尖部付近の右室自由壁と中隔壁の境より発生していた. 術後経過は良好にて, 合併症を認めず, 現在社会復帰している. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 右心室粘液腫, MRI, 腫瘍摘出術 |
