アブストラクト(41巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺へ穿破し気腫化した前縦隔成熟型奇形腫の1例
Subtitle :
Authors : 太田安彦, 佐藤日出夫, 関雅博, 遠藤将光, 坪田誠
Authors(kana) :
Organization : 石川県立中央病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 41
Number : 6
Page : 1114-1118
Year/Month : 1993 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺へ穿破し, そのために嚢胞内が空気で置換された前縦隔成熟型奇形腫の1例を経験した. 症例は28歳, 女性で. 来院時の胸部X線写真で均等な縦隔腫瘤影を認めた. 縦隔腫瘤影は10日後, 嚢胞状陰影に変化した. またCTにて左肺上葉に空洞性病変を認めたが, 抗生物質の投与により著明に縮小した. 胸骨正中切開で開胸し, 心膜及び左肺上葉の部分切除と共に腫瘍を摘出した. 摘出標本では, 腫瘍は多胞性の嚢胞を形成し, 病理組織上, 嚢胞内壁には皮脂腺と気管支組織由来と思われる混合腺に加えて, 内, 外分泌腺をともに有する膵組織が認められた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 穿孔性縦隔奇形腫, 肺穿破, 膵組織, 気腫化奇形腫
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