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warm blood cardioplegiaの有効性を代謝・血清酵素・心機能・浮腫の面から検討した. 雑種成犬を用い完全体外循環下に120分の大動脈遮断とその後60分の再灌流を行い, 心筋保護液の温度により2群で比較した. continuous warm blood cardioplegia(CWBCP, 以下W群)はcardioplegia温33℃, continuous cold blood cardioplegia(CCBCP, 以下C群)は16℃とし, C群のみice slushによるtopical coolingを併用した. 大動脈遮断中W群は酸素摂取率が高く, 好気性代謝を保つことができた. 過酸化脂質(LPO)は冠動静脈較差で大動脈遮断解除5分後においてW群0.019±0.093nmol/ml, C群-0.140±0.125, でW群が有意に再灌流後のLPOの産生が少なく, V.F.発生率はW群1/7, C群7/7, であった. CPK-MB, HBDH遊出量は, 大動脈遮断解除後60分でそれぞれW群47±151U/l, 138±72, C群94±24, 229±71, でW群が共に有意に低値を示した. 心機能はC.I., +LV dp/dt, -LV dp/dt, E maxを測定しその回復率は, それぞれW群93±11%, 72±9, 50±13, 73±5, C群71±21, 59±6, 32±11, 61±6, でW群がすべて有意に良好であった. 心筋水分含有量は大動脈遮断解除後60分でW群78.96±0.38%, C群80.09±0.97, でW群が有意に低値を示し心筋浮腫が軽度であった. 以上, CWBCPはCCBCPに比較して冷却による損傷や虚血再灌流傷害を被らず, 心筋保護効果が良好であった. |
