アブストラクト（41巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 眼筋型重症筋無力症－胸腺腫合併例の検討－ |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 伊藤康博*, 大内将弘, 吉田出, 庄司好巳, 近江三喜男* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立仙台病院心臓血管外科, *東北大学医学部胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1204-1207 |
| Year/Month ： | 1993 / 7 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 過去16年間に当科で経験した重症筋無力症(以下MG)手術症例192例中, 胸腺腫を合併した眼筋型MGは8例であった. 胸腺腫は正岡分類のI期が5例, II期, III期, IVa期がそれぞれ1例であった. 全例に拡大胸腺摘出術を施行し, II期例では左胸膜, III期例では左右胸膜と右肺上葉の一部を合併切除し, IVa期例では心膜, 右胸膜, 右中葉の一部, 左無名静脈壁の一部を切除し横隔膜の播種病巣を摘出した. 胸腺腫の組織所見はIVa期例では上皮は混合型でリンパ球の混在度はリンパ球少量型, 残り6症例の上皮は多角形細胞型でリンパ球優位型が2例, リンパ球が中等量のものが4例であった. 全例, 術後早期に眼症状は軽快したが, III期例では術後3年10ヵ月でMG症状が全身型に移行し右横隔膜上に腫瘤が再発したため, 再手術を施行した. 眼筋型MGでも胸腺腫合併例ではMG症状の悪化や腫瘤再発の可能性も考え注意深い経過観察が必要と思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 重症筋無力症, 眼筋型重症筋無力症, 胸腺腫 |
