Title : |
特異な体肺側副動脈を伴った肺動脈閉鎖症に対して自家心膜によるnon-valved conduitを用いて右室流出路形成術を行った1治験例 |
Subtitle : |
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Authors : |
三井幾東, 須磨幸蔵, 城間賢二, 金子秀実, 宮脇富士夫, 今西薫 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
東京女子医科大学附属第二病院心臓血管外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
41 |
Number : |
7 |
Page : |
1214-1218 |
Year/Month : |
1993 / 7 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
特異な体肺側副動脈を有する肺動脈閉鎖症の11歳女児に対して, 自家心膜によるnon-valved conduit(以下弁なしグラフトとする)を用いて右室流出路形成術を施行し, 良好な結果を得た. 側副動脈は下行大動脈に起始する左鎖骨下動脈より分枝しており, まれな形態と考えられた. 手術では体外循環開始前に肺動脈とグラフトの吻合を行ったので, 体外循環時間を短縮することができた. グラフトの材質が自家心膜という術野における操作性の良好な材質であったこともその大きな理由である. 弁なしグラフトのため, 人工弁に関連した遠隔期の諸問題は発生しない. 自家心膜による弁なしグラフトは右室流出路形成術において有用と考えられるが, 遠隔期の成績については今後の検討が必要である. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
肺動脈閉鎖症, 特異体肺側副動脈, 自家心膜によるnon-valved conduit, 貸室流出路形成術 |