アブストラクト（41巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Endarterectomy後の冠状動脈に行った血管内エコーの2例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 福地貴彦, 村瀬恭一, 大川育秀, 小池茂文, 久保清景, 野垣晴彦 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所豊橋東病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1237-1241 |
| Year/Month ： | 1993 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 今回われわれは血管内エコーを用いてendarterectomy(EA)を行った冠状動脈を観察し, 検討した. 症例1は62歳, 男性, 症例2は64歳, 男性で, いずれも＃3から＃4にかけてのEAを伴った3枝バイパス術を施行し, 術後約1ヵ月にグラフト造影及び血管内エコーを施行した. いずれの症例も造影上EA部は良好な開存を呈したが, 血管内エコー像では全周性の高エコー帯の内腔側に高エコーと低エコーが混在し, そのエコーイメージは粗かった. 摘出標本の病理所見から, EA後の冠状動脈は外膜の内腔側に種々の量の中膜と一部に内弾性板が残存しているが, その量は少ないと推察された. 従って, 内腔側の不規則なエコーの多くは血栓の付着もしくは不規則な仮性内膜肥厚によると思われた. これらより造影上は良好な開存を呈するEA部も, その壁性状はかなり粗造で, EA後の抗凝固療法は厳重に行われる必要があると思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | coronary endarterectomy, 血管内エコー |
